Products Review

フタバ企画

5回路同時計測のストリング監視装置発売

多回路エネルギー診断メーター『MPM-DC-5PORT-MODBUS』

計測装置開発のフタバ企画(東京都千代田区、安藤ルミ社長)は、2月15日から多回路ストリング監視装置を発売した。1台で最大5回路分のストリングを同時に監視できる。機能を電流計測に集約し、低コストでの導入が可能なため、小規模発電所を主軸に販売を拡大していく。

同製品は、太陽光発電所の接続箱に非接触の分割クランプを取り付けることで、ストリング毎の電流を計測する。本体同士を数珠つなぎで接続すれば、最大16台の多段接続が可能で、通常の使用方法なら500kW程度の太陽光発電所まで計測できる。別売りのIoT/M2Mゲートウェイを併用することで、オンラインによる24時間のリモート監視が可能だ。

監視装置本体はオープン価格だが、参考価格は税抜3万円。他にストリングなどと接続するためのCTやケーブルは必要になるが、機能を電流計測に限定したことで安価な価格設定にした。安藤社長は、「小規模発電所のオーナーは、投資回収までのスピードを第一に考えている。できるだけ安価に健全性チェックができるようにと、必要な機能を絞って装置もコンパクトにした」とアピールする。

発売後は既存の取引先への提案や問い合わせに対応しながら、まずは1000台の販売を目指す。

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