日新電機
1000kWPCS発売
日新電機(京都市右京区、齋藤成雄社長)は8月30日、定格出力1000kWのメガソーラー向けPCS(パワーコンディショナ)を発売した。初年度100台の販売を目指す。同社が1000kW機を市場投入するのは初めて。
新製品の変換効率は98%超、入力運転電圧範囲は直流510V~950Vだ。価格は1台あたり1800万円~2200万円である。
日新電機は、これまで出力500kW、660kW、750kWのPCSを販売してきた。今回1000kW機を発売した背景には、EPC(設計・調達・建設)がメガソーラー建設に要する費用を低減させる狙いがあるという。
例えば、出力20MWの太陽光発電所を建設する場合、660kW機を採用すると、PCSは30台、中間変電所はPCS2台ごと計15ヵ所必要になる。これを1000kW機で構成すれば、PCSは20台、中間変電所の数は10ヵ所に減る。結果設備費は15%安くなり、施工費の低減も期待できるようだ。
新製品には、従来品同様、起動時にファンを逆回転させ、フィルタの埃を除去する機能や、遠隔地からPCSの状態を把握する機能がある。重耐塩仕様により、海岸に近い場所にも設置できる。
また、インバータを3つ搭載しており、1台のインバータに不具合が発生しても、残りの2台で運転を継続でき、売電損失を減らせるという。