「ステンレスとアルミにこだわり続ける」
栄信 尾崎哲也 社長
太陽光発電の自家消費利用が進むと、住宅用を中心に設備の屋根上設置が増えそうだが、太陽光パネルを屋根に付ける金具の錆び問題が浮上している。老舗金具メーカー、栄信の尾崎哲也社長はどう見ているのか。
──太陽光事業の売上は。
ここ2、3年は厳しい状況が続いている。売上は10億円ほどでピーク時の半分まで落ち込んだ。理由は、一般住宅でも金属屋根やスレート屋根が増え、ラックレス型の太陽光取付金具が主流となっているためだ。ラックレス製品はラック付き製品と比べて販売価格が半値、あるいは3分の1だから、出荷量が増えても、売上は減少する。
また、今年は4月以降、住宅用を中心に新規認定が止まった影響もある。特に我々は9割以上が住宅用製品であるため、上半期は想像以上に厳しかった。新規認定が徐々に動き始めているので、今年度目標の売上12億円に向けて、下半期に勝負をかけたい。
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