カナディアン・ソーラー
新型パネルを2種発売
太陽光パネル大手のカナディアン・ソーラー(加・オンタリオ州、ショーン・クゥCEO)が7月、新型パネルを2種発売した。一般サイズの半分のセルを組み合わせたハーフカットセルパネルと、細かく裁断したセルをつないでバスバーをなくし、受光面積を増やしたカットセルパネルだ。日本では、パワーコンディショナや架台と組み合わせ、パッケージ化して販売していく。
ハーフカットセルパネルは、120セル型と144セル型があり、それぞれに単結晶と多結晶型が揃う。単結晶120セル型は、出力295W、変換効率17.75%で、同144セル型は出力355W、変換効率は17.89%だ。
一般的にパネルの出力が高いほど表面温度が高く、局部的な異常発熱、いわゆるホットスポットの発生リスクやバイパスダイオード故障の可能性が高まる。カナディアン・ソーラー・ジャパンの山本豊社長は、「ハーフカットセルパネルでは、一般的なパネルに比べ電流値が半分になり、表面の温度は20~25度下がる。電流の損失は抵抗値と電流値の2乗だから、電流が半分に下がれば電流損失は4分の1まで少なくできる」と説く。
カットセルパネルは、セルをバスバーに沿って裁断し、張合わせた製品だ。電極は裏面に配置してあり、バスバーがない分受光面積が増え、出力が向上する。同社は出力260W、変換効率19.22%の製品と、出力325W、変換効率19.16%の2つをラインナップした。
今後は2種の新製品を、住宅・産業用パッケージに組み込んで販売していく。