アイテス
自社製検査装置用オプション機器2種発表
太陽光発電用検査装置開発のアイテス(滋賀県野洲市、五十嵐靖行社長)は8月1日、自社製検査装置の機能を拡張するオプション機器を2種発表した。竣工前検査とCIGSパネルの故障検出を可能にする。
新製品はいずれも、3月に発売した断線探査機、抵抗値測定器と組み合わせて使用する。
1つ目のオプション機器は、竣工前にパネルの断線の有無を検査する目的で使用する。手順はまず、断線探査機の先端部をオプション機器と取り換え、抵抗値測定器から通電していない状態のパネルに独自の検出信号を送り、パネルにオプション機器をあてる。信号を検出できなければ断線が発生しているとわかる。同社は8月1日から受注を始め、9月に出荷開始予定だ。価格は付属品込みで10万円程度だという。
2つ目は、CIGSパネルにおけるバイパスダイオードのショート故障を検出する機器だ。パネル同士をすべて直列接続する結晶系パネルとは違って、CIGSパネルでは、直列接続と並列接続を組み合わせてストリングを構成する。そ(5月/8月/11月/2月)の分「従来、電気的な測定と判定が難しく、パネルの取り外しなど手間と時間のかかる作業が必要だった」(製品開発部の取締役藤田敦統括部長)。
製品開発部開発課の池田輝雄課長によれば「新しいオプション機器を断線探査機に装着し、バイパスダイオードのショート故障が発生しているCIGSパネルの表面にあてると、逆流している電流の検知が可能になる。これで故障を判断する」と仕組みを話す。なお、受注開始は9月1日で、同月末から出荷開始予定である。価格は5万円程度だという。