Products Review

オムロンソーシアルソリューションズ

1台3役の住宅用蓄電設備発売へ

オムロン100%子会社のオムロンソーシアルソリューションズ(細井俊夫社長)は2020年5月15日、新しい住宅用蓄電設備を10月末に発売すると発表した。1台のPCS(パワーコンディショナ)で単機能型、ハイブリッド型、全負荷対応型の設備を構成できる仕様とした。3年で4万台の販売を目指す。

同社は交流出力5.9kWで自立運転時出力2.0kVAの蓄電池用PCSと、蓄電容量16.4kWhのリチウムイオン蓄電池を組み合わせて販売する。いわゆる単機能型蓄電設備として、蓄電設備のみを設置したい住宅オーナーへ、あるいは住宅に設置済みの太陽光発電設備をそのまま使いたい太陽光発電設備オーナーへ提供する。この組み合わせを基本として、向こう3年間で4万台の販売を目指す。

同社はさらに住宅オーナーの様々な要望に対応すべく、機器の追加で機能を拡充できるようにした。たとえば、基本となる単機能型蓄電設備に、『PVユニット』というDC-DCコンバーター機能を備えた機器を追加することで、太陽光発電用PCSを不要とし、ハイブリッド型設備として使える仕様とした。新規で太陽光発電設備と蓄電設備を導入したい住宅オーナーに向けてはもちろんのこと、太陽光発電用PCSが劣化した、あるいは故障した太陽光発電設備オーナーも導入しやすい設備とした。

さらに同社は、停電時に住宅内のすべての家電製品を使いたい太陽光発電設備オーナー向けに、『トランスユニット』という機器を提供する。ハイブリッド型設備にトランスユニットを加えることで、PCSの自立運転時の出力を4.0kVAまで高めることができるようにした。

1台3役の蓄電池用PCS(左)、16.4kWhの大容量蓄電池(右)

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