富士電機
大容量PCS発売 東南アジア向け
富士電機(北澤通宏社長)はこのほど、定格出力2500kVAの太陽光発電用PCSを発売した。主に東南アジアの大規模太陽光発電所向けに販売していく方針である。
同社が新発売したPCSは、最大入力電圧1500Vの定格出力2500kVA機だ。MPPT(最大電力点追従)電圧範囲はDC915~1350V、最大変換効率は98.7%、EU効率は98.4%である。従来機ではPCSの構成部品であるパワー半導体の故障防止のため、出力可能な電圧を最大入力電圧の85%としていたが、新製品では電力変換回路を見直し、90%まで高めた。これによって太陽光パネルの過積載量をさらに増やせるという。
また、PCSは3つのインバータ回路で構成しており、出力の大きさに応じた最適制御を行うことで、低出力時の発電効率を向上させている。
寸法は幅2,025mm×奥行1,300mm×高さ2,594mm、質量は4,000kg。
主な販売ターゲットは、東南アジアの大規模太陽光発電所。国内案件にも提供していく。