Products Review

ネグロス電工

樹脂製太陽光パネル取付金具を5月から販売開始

太陽光取付金具メーカーのネグロス電工(東京都江東区、菅谷三樹生社長)は、5月より樹脂を使ったハゼ式折板屋根用太陽光パネル取付金具の販売を開始した。従来の鉄製品と比べて軽量で、部材点数を減らすことで施工性を向上し、錆びにくい製品となっている。同製品を使うことで金具の設置時間が短縮でき、建設コストの低減に寄与できる。

新製品は金具の本体部分に樹脂を採用した。本体外部に使用する樹脂の材質はポリアセタール、本体内部はポリブチレンテレフタレートで、ともに自動車部品をはじめとする工業製品向けで長年の実績があるもの。樹脂は米化学大手のデュポンが供給する。

鉄ではなく樹脂を使うことのメリットは大きく3つ。①軽い②形状の自由度が高く、部材点数の削減が可能となる③錆に強い。①と②の特徴によって施工時間の短縮につながり、金具の取付時間だけでみても40%ほど短縮できる。また、軽量なので住宅の躯体にも優しく、躯体の補強も減らすことが可能だ。さらに同製品は従来品と異なり角ハゼ、丸ハゼ兼用となっており、従来製品であれば誤って納品された場合に現場での作業が止まってしまうが、そのような心配もなくなるという。

ネグロス電工ソリューション本部エネルギーソリューション部エネルギー課の廣瀬竜介課長は、「従来製品より40%ほど軽くなっており、運搬を含めて現場での扱いが楽になるだろう。錆に関してはEPC(設計・調達・建設)などから相談を受けることがあり、強度が強くて錆びない製品の開発を目指していたところ、樹脂が適していることが分かった。イニシャルコストだけで見れば鉄製より多少割高になるが、施工費など全体で見ればコスト低減に寄与できる」と自信を見せる。

1年目の出荷量は10万個、出力換算で6~7MWほどを目指している。

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