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[CIS太陽電池]

CIS太陽電池、効率向上の布石!?

神秘のバッファ層 構造が明らかに

CIS太陽電池の発電層で緩衝材の役割を果たすバッファ層。毛髪の100万分の1の薄さしかないこの膜が、発電効率を劇的に向上させる力を持つらしい。そのメカニズムはベールに包まれたままだが、ここに来て結晶構造が原子レベルで明らかになった。神秘のバッファ層、その正体とは。

(右)CIS太陽電池のバッファ層は、(a)きれいな結晶構造の硫化亜鉛含有率が高い層と、(b)微細な多結晶体になった、水酸化亜鉛の含有率が高い層からなる (左)実験に使用したCIS太陽電池セル。大きさは3×3cm

CIS太陽電池は、銅(Cu)とインジウム(I)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)からなる化合物半導体を応用した太陽電池である。主流の結晶シリコン系と比べると、変換効率こそ劣るものの、製造コストを低減でき、発電性能の伸び代も大きい。

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