栄信
瓦・スレート屋根向け野地固定金具発売へ
太陽光取付金具メーカーの栄信(愛知県碧南市、尾崎哲也社長)はこのほど、瓦・スレート屋根向けの新製品を発売する。同社の製品は垂木固定金具のみであったが、今回新たに野地固定金具もラインアップに加える。垂木とは野地板や屋根材を支える下地のこと。垂木固定は野地固定に比べて強度が高くなる。尾崎哲也社長は、「我々は強度にこだわって垂木固定製品を販売してきたが、それだけでは設置範囲が限られてしまう。野地固定であれば設置範囲が広がることに加え、施工時に垂木を探して墨出しを行う必要もなくなるので、施工スピードがあがるという利点もある」と語る。「ただし、強度を疎かにしてはいけないので、ビス数を増やすなどこだわって研究開発を行った。風速も垂木固定製に比べると落ちるが、38m/sまで耐えることができる」。
また、同社は丸ハゼ・角ハゼ・立平向けのつかみ金具の新製品も発売する。材質をアルミとステンレスにし、コンパクト設計による軽量化と低コスト化を図った。加えて雪止め金具の販売も開始する。こちらはオプション品として同社製品につけることができる。ボックス型モジュール対応で、既築物件に対しても後付け設置が可能となっている。
同社は3月より同社製品に対して10年の保証制度を開始する。また、今夏にはアンカー工法向けの新製品も打ち出す予定だ。尾崎社長は「今年中には傾斜屋根向けの製品がすべて出揃う。15年は昨年の1.5倍となる売上30億円を目指す」と語った。