三社電機製作所
三相49.9kWパワコン発売 11月より出荷開始、低圧設備がターゲット
太陽光用PCS(パワーコンディショナ)メーカーである三社電機製作所(大阪市東淀川区、四方邦夫社長)は11月より、PCSの新製品の出荷を開始する。同社が新たに開発したのは、絶縁トランス内蔵型の三相49.9kW機。低圧連系用を視野に、拡販していく構えだ。
同社が新発売した三相49.9kW機は、屋外仕様タイプ。9月から受注を開始している。絶縁トランスを内蔵しているので、低圧連系する場合、トランスを別置きする必要もなく、1台で50kW未満の最大容量を狙えるものだ。FRT要件に対応し、力率一定制御機能を搭載、接続箱機能(18回路)を内蔵しているほか、10年の製品保証を標準付帯している。
取締役専務執行役員の荒井亨企画本部長は、「50kW未満を意識して開発した。複数台を並列で設置する方式ではなく、一般的なメガソーラーと同様、50kW級の発電所でもPCS1台で済む」と話す。
同社は、太陽光用のPCSとして、500kW、250kW、100kW、さらに10kW機もラインナップしており、「49.9kW機は、バリエーションを増やすという点でも価値があると思う」(執行役員企画本部副本部長の鈴木茂人企画部長)。
主な仕様は以下の通り。
型式「PV-49.9K-20T-13MVJ」、定格出力容量49.9kW(三相3線式)、屋外日陰自立盤構造、交流定格電圧202V、商用周波絶縁方式、出力力率95%以上、定格入力電圧540V、運転可能電圧範囲330~750V、MPPT動作範囲340~650V、最大効率95%、接続箱機能(18回路)、使用環境温度範囲-10~40℃。本体寸法850mm(幅)×1650mm(高さ)×850mm(奥行)、質量510kg。