いまさら聞けない太陽光発電の基礎知識

第九回

太陽光発電の課題【系統連系編】

日本における太陽光発電の課題として、今回は系統連系問題を取り上げます。

系統連系問題の顕在化は、電力会社が太陽光発電事業者の系統接続の申し込みに対して回答を保留したのがきっかけです。2014年9月に九州電力が回答保留を発表した後、東北、四国、沖縄、北陸、中国の5電力も追従して大きく取り沙汰されましたが、もともとは13年5月に北海道電力が太陽光発電の接続を制限したのが最初です。電力会社が太陽光発電をこれ以上系統に接続できないと主張するのは、送電網に太陽光発電などの変動電源が大量に接続されると、電力の安定供給が損なわれる恐れがあるという理由からです。

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