フューチャーシティソリューションズ
監視システムを分割型対応に刷新
富士通と三井物産の合弁会社フューチャーシティソリューションズ(東京都港区、山岸憲一社長)はこのほど、遠隔監視システムの年間利用料を刷新、分割型など複数区画の発電所にも対応したサービスを始める。
同社はこれまで、サービスの利用者からは、所有する発電所ごとにかかる通信回線と発電所の規模に応じて異なるクラウド利用料を、年間利用料として徴収してきた。それを今回、クラウド利用料を一律に設定し、1契約につき最大10区画を上限とした年間利用料に変更したのである。
これについて、富士通の新エネルギービジネス推進統括部第一推進部の立野伸治氏は「所有者が複数存在する分割型発電所の場合は、クラウド料金が分割されるので1人当たりの負担額が安くなる」とメリットを語る。
発電量を監視する画面は、同じ契約内であっても、事業者は自身の発電所のみ閲覧できる。監視装置、通信装置が収納された監視ボックス1台につき、1回線の通信利用料がかかり、監視ボックス1個につきRS485接続方式で最大9台までPCS(パワーコンディショナ)を監視できる。
さらに同社は、監視システムの機能をバージョンアップした。PCSのシリアル番号管理や図面写真管理機能を追加し、写真をアップロードできるようにした。
なお、100kW未満の対応PCSメーカーは8社、100kW以上は6社である。