ファブスコ
太陽光発電システム搭載カーポート発売 コストに自信
太陽光発電設備などを扱う専門商社のファブスコ(福岡市博多区、江藤邦彦社長)は、11月1日から太陽光発電システムを搭載したカーポートを発売した。
東芝製太陽光パネルをはじめ、すべて国内メーカー製品で構成しているが、トータルコストを押さえた設計により低価格で販売できるという。EV(電気自動車)や定置型蓄電池との連携にも配慮した設計で、将来的な需要の取り込みを見据える。
『スマイルポート』は、国内鉄塔メーカーと共同で開発した。災害時の一時避難場所としての使用を想定し、水平震度kh1.0と震度7にも耐えられるという。
カーポートに屋根材を使用しないことも特徴だ。不必要な部材の削減を徹底し、ユニックのない4tトラックでも搬送できるようにした。最低2人での積み降ろしが可能で、工期2日間で設置できる。部材費や施工費を削減し、トータルコストも安価になった。設定した販売定価は税抜で149万円だ。
また、カーポートには100Vの防水コンセントが標準装備されている。停電時に太陽光パネルで発電した電気を利用できるほか、別売りのアタッチメントを使用すればEVの充電機器や蓄電池の併設が可能だ。
江藤社長は新製品について、「安価な価格設定で普及につなげ、業界の成長に貢献したい」と期待する。今後は台風の多い地域や豪雪地にも対応するなど、製品のバリエーションを増やしていく構えだ。年間で1900台の販売を目指す。