Products Review

ニチコン

11.1kWhの住宅用蓄電システム発売 30%を常時蓄電

11.1kWhの大容量蓄電システム「ESS-U2M1」と標準装備のタッチパネル式室内リモコン

ニチコン(京都市中京区、吉田茂雄社長)は、10月1日より蓄電容量11.1kWhの家庭用蓄電システムの販売を開始した。新製品は非常時に備えて容量の30%にあたる3.3kWhを常時蓄電する設定にした。希望小売価格は320万円としている。

新製品は、蓄電容量が従来機の7.2kWhから11.1kWhに大型化されている。累計3.4万台の家庭用蓄電システムを販売した同社は、「いざという時のために、常に電力をためておくカスタマイズ設定をしている顧客が多い」(ニチコン電源センター蓄電システム企画部の西山昌樹副部長)ことから、新製品は容量の30%にあたる3.3kWhの電力を常時蓄電設定にして工場から出荷する。3.3kWhあれば、停電が発生しても標準的な家庭で約7時間は家電を使用し続けるという。

西山副部長は「従来機でもカスタマイズ設定はできたが、すべての顧客が蓄電システムに対して精通しているわけではなく、カスタマイズ機能を知らない人もいる。最初から常時の蓄電設定をして欲しいと言った要望も多かった」と開発経緯について語る。

同社は今年の6月に容量12kWhのハイブリッド型家庭用蓄電システムを発売したばかり。今回の新製品を含め、月1500台の家庭用蓄電システムの販売を目標とし、17年3月までに累計4万台の出荷を目指している。

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