Products Review

日新電機

新型パワコン発売

受注開始した『スマートパワコン』

太陽光発電用PCS(パワーコンディショナ)大手の日新電機(京都市右京区、小畑英明社長)は7月21日より、大型PCSの新製品の受注を開始した。直流電圧1000V対応の660kW機で、重耐塩仕様の屋外設置型のPCSである。

新型PCSには様々な新機能を盛り込んだ。まず従来機に比べて高さを約3分の2に低減した。PCSの影による影響を抑えられ、同一敷地面積内で太陽光パネルを約3%多く設置できるという。重量も約10%削減し、施工性も向上させた。

最大変換効率が98.7%と高効率であるほか、インバータをモジュール化。660kW機の場合、330kW×2台で構成しており、仮に1台で異常が発生しても、残り1台で運転を継続し、発電機会の損失を防ぐ仕組みだ。

また、従来のエアコン冷却方式ではなく、熱交換器と強制空冷を併用したハイブリッド冷却方式を採用。エアコンが不要となり、盤内の消費電力量を約6割低減したという。さらに内部構成機器の見直しにより、20年間でのメンテナンス回数を従来の3回から1回に削減。20年間トータルでの売電収入アップやランニングコスト低減を実現するという。

その他、従来機と同様、昇圧絶縁変圧器との一体施工が可能であるほか、制御電源供給や屋外エンクロージャも別途不要だ。直流集電箱もPCSに内蔵している。

新発売する『スマートパワコン660』の主な仕様は以下の通り。定格容量660kW、直流最大入力DC1000V、運転電圧範囲DC460~950V、交流出力AC300V(昇圧絶縁変圧器で6600Vへ昇圧)、最大変換効率98.7%。

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