日本ゼオン
色素増感太陽電池の独立電源発売
合成ゴム大手の日本ゼオン(東京都千代田区、田中公章社長)は自社開発の色素増感太陽電池を用いた独立電源型製品を開発、2020年12月4日A数量限定で販売を開始した。
同社特命X1プロジェクトリーダー兼Project LNESプロジェクトリーダーの児島清茂氏は、「日常でも使いやすいように複数の照明パターンを揃えた」と話す。
同社はナノカーボン技術を応用し、電極にレアメタルを使わない色素増感太陽電池を開発。薄くて軽いという特徴を活かした用途開発を進めるなかで、今回の新製品を開発した。児島氏は、「日常生活でSDGs(持続可能な開発目標)の本質を体験してもらえる製品だ。意匠性も重視した。様々な人に手に取ってもらい、太陽電池の普段使いが広がれば」と語る。
同社は新製品を12月4日より湘南T-SITE(神奈川県藤沢市)と二子玉川蔦屋家電(東京都世田谷区)の店頭で販売した。蔦屋家電通販サイトでも扱う。ただし、2021年1月上旬を目途とした200セットの限定販売とする。試験販売価格は税込9500円である。