Products Review

藤崎電機

O&M用クラウドサービス9月開始へ

9月発売予定のクラウドサービス

太陽光発電所の建設を手掛ける藤崎電機(徳島県阿南市、藤崎耕治社長)は、今年9月を目途にO&M(運用・保守)向けのクラウドサービスの提供を開始する。スケジュール管理をはじめとした基本機能を無料で提供する一方、有料オプションとして人工知能(AI)を搭載した発電予測システムを備えた。初年度3000人の利用登録を目指している。

同社が提供予定のクラウドサービスには無料機能と有料機能がある。無料機能は保守点検のスケジュール管理や、点検の履歴を残して共有するカレンダー機能だ。ガイアパワーが実際に用いている点検表も無料公開している。同社は大勢が同一の点検項目を共有し、O&Mの規格の統一化を目指しているという。その他異なるメーカーの監視システムをグループ監視できる機能や、異常発生時に現地へ代わりに駆けつける業者を検索する機能も無料である。

サービス最大の売りは有料機能のAIによる発電予測で、日射計のデータがなくても発電予測でき、日射計があればより早く正確な計測が可能になるという。予測した値と実測値に乖離が生じた場合、乖離の形状によってAIがパターン認識し、何が起こっているのか素早く判定する。不具合の早期発見に役立つ。発電電力だけで予測ができるのは、AIが近隣の発電所のデータを学習し、その変化から、発電量の変化を予想することもできるからだ。

同社は現在1分ごとの発電量の変化の値を48時間先まで予測できるよう開発中だ。もちろん1時間ごとの値であればさらに先まで予測できる。データの量が集まるほど人工知能の予測の精度が高まるといい、現在実証実験をしている。

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