オーエス
ソーラーシート搭載可搬型蓄電池発売
映像機器を開発・販売するオーエス(大阪市西成区、奥村正之社長)は6月1日、ソーラーシートを搭載した可搬型の蓄電池を発売した。非常用のバックアップ電源として売り出す。防災関連商品を取り扱う商社向けの販売のほか、インターネット販売、一部店舗での小売販売も行う。
出力32Wのアモルファスシリコン太陽電池のソーラーシートと、充放電容量222Whのリチウムイオン蓄電池を、防塵・防水性能IP67のケースに収めて販売する。
クリーンエネルギー推進課の樋髙幸四郎主任は、「津波避難施設に保管できる可搬型非常用電源が欲しいという要望があり、このモデルを作り上げた。ケースは水の中でも浮くことができる」と話す。
太陽電池セルは、国内メーカーのエフウエイブ社製を採用し、オーエスがシート状に加工し、製品化している。これまでに、ソーラーシートと蓄電池をセットにしたモデルや、多数の出力端子がセットになった小型の蓄電池を搭載した折り畳み型のソーラーシートなどを販売している。新製品はシリーズ7台目のモデルとなる。
蓄電池には、家庭用コンセント、USB変換プラグ、DC変換プラグの出力端子が付いている。900mAh/DC3.7Vの携帯電話で、約60台充電できる。販売価格は、15万円前後を想定している。