Products Review

アブリテックジャパン

住宅用太陽光システム8月発売へ

新システムにおけるモジュールの縦幅は、スレート屋根4段分に合わせて設計されている

太陽電池モジュールメーカー、台アブリテックの日本法人、アブリテックジャパン(東京都中央区、胡書豪社長)は、8月中旬に住宅用の新たな太陽光発電システムの販売を開始する。モジュールや金具の設計を見直し、施工性を向上させた。

新製品はスレート屋根専用のシステムだ。モジュールの出力は145W、変換効率が13.9%で、外形寸法は縦76.5㎝×横136.3㎝×幅2.1㎝である。

アブリテックは新システムの開発にあたり施工性の向上に力点を置いた。まずモジュールの上下を固定するための金具の間隔が、スレート屋根4段分の幅と等しくなるようにモジュールを設計した。したがって横に引く墨出し線は、1段目だけで済む。またモジュールの長手側フレーム全体に金具との嵌合部を設けてあるから、縦方向に引く墨出し線が多少横にずれても、設置にあたり大きな影響はないという。

その他従来14~16種必要だった金具を新システムでは7種にまとめた。胡社長は「新システムでは施工に要する時間を、従来の1/2にまで短縮できる」と自信を見せる。

アブリテックジャパンは、自社製モジュールにオムロンやアイデック、デルタ電子のパワーコンディショナと接続箱、モニタを組み合わせてシステムを構成し、国内に約50社ある販売店向けに卸していく。胡社長は「他の国々と比較して、日本のFIT単価はまだまだ高額だ。品質を重視しつつ価格を抑えて提供したい」と語った。

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