Products Review

岡村産業

出力抑制機能搭載の遠隔監視システム 特高発電所に対応

出力抑制のスケジュール画面

監視システムの開発を手掛ける岡村産業(静岡市、岡村文男社長)は今年4月、新たな機能を搭載した遠隔監視システムを発売した。出力抑制ルールに対応させ、特別高圧の太陽光発電所に設置できるようにした。

昨年1月に販売を開始した同社の遠隔監視システムは、PCS(パワーコンディショナ)ごとの発電量を計測するほか、遠隔からPCSの電源を制御できる機能を持つ。落雷などによりPCSの電源が落ちても、ユーザーは復旧のために現地へ向かう必要はない。

4月発売の新製品は、従来の機能に加え、出力抑制ルールに対応した。電力会社の指令に応じてスケジュールを管理し、発電所内にあるPCSの稼働率を調整できる。

さらに設備容量が2MW以上の発電所に設置できるようになった。経営企画室の吉川亮輔室長は、「従来機は主に550kW~2000kWの発電所へ出荷してきた。これまで特高案件で使いたいという話はなかったが、要望が増えてきている」と話す。なお設置に際し、PCSのメーカーや出力は問わない。

新製品は従来品と同じく定価135万円。ストリング監視など、オプションの有無により価格は変動する。吉川室長は「これまでは新設の発電所への出荷が中心だったが、今後は既設の発電所へも出荷していく」と語った。

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