Products Review

サンユー

パネル割付ソフト刷新 機能選別で低価格に

作図ソフト開発のサンユー(兵庫県姫路市、山口博之社長)は昨年12月、太陽光パネルの配置レイアウトソフトをリニューアルした。住宅用に機能を絞り、価格を半額に抑えた。

同社が発売したソフトは、屋根伏図を作製した上でパネルの搭載シミュレーションを行う。屋根の形状、使用するパネルの型式に合わせ、設備容量が最大になるよう配置する。住宅用太陽光システムの販売店、施工店向けだ。

まず屋根伏図を作製する。建物の外周や軒の出、勾配を設定し、寄棟、切妻はじめ屋根の形状を打ち込むと、ソフトが自動で作図する。複雑な屋根の場合も、手動で微調整可能だ。

常務取締役の濱田裕貴氏は「屋根伏図が大抵のユーザーの手元にはない。立面図で計算すると誤差が大きい。パネルがどの程度搭載可能か知るためには、屋根伏図は正確に書くべきだ」と説く。

次に施工の安全性を考慮し、太陽光パネルを設置しない範囲を入力。パネル、パワーコンディショナの型式を選ぶと、パネルの回路を自動で計算する。

ソフトには、年間の発電量をシミュレーションする機能も搭載。商談で提案する際に役立つという。

同社は12年7月に低圧産業用対応のパネルレイアウトソフトを発売した。価格は税別98万円。

新製品は住宅の勾配屋根用に特化し、初期版にあった架台の割付機能などを削除して、価格を税別50万円に設定した。

施工可能範囲を設定し、最大容量を求める

Products Review を読む

一覧を見る