Products Review

クロスエリアシステム

電池で動く低圧用監視装置 発売

低圧発電所向け遠隔監視装置 『Cubi-VC9-3G』

クロスエリアシステム(神奈川県川崎市、内藤茂好社長)は2015年12月、二次電池で稼働する低圧発電所向け遠隔監視装置『Cubi-VC9-3G』を発売した。装置には通信機能を搭載させ、容易に後付けできるようにした。運開中の発電所にも提案していく構えだ。

一般に、遠隔監視装置を発電所に導入する場合、装置を稼働させるための電源を用意しなければならない。だが、今回の製品は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの単三電池で稼働する。放電後は電池の交換が必要だが、パナソニック製の『エネループ』であれば、1回の充電で3年ほど持つという。

また、電流収集装置にはドコモのモバイル通信機能が内蔵しており、PCS(パワーコンディショナ)で取得した発電データを、クラウド経由でパソコンやスマートフォンから確認できる。発電量のデータは5分ごとに取得したものを1日4回更新する。日射計のデータと比較しながら、トラブルを早期に発見できる。

さらに簡易に設置できる点も特徴のひとつだ。PCSの配線にクランプ式の電流センサを固定し、電流収集装置のコネクタに差し込むだけでよい。

内藤社長は、「通信費用の低減を目的に、更新回数を必要最低限に抑えた。導入費用は、既存の監視システムと比べて2~3割程度安い」とアピールした。

クロスエリアシステムが開発した遠隔監視装置の発電量確認画面

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