Products Review

ユハラ

新型クランプ発売 アース工事不要に

新発売のアース線一体型クランプ

太陽光発電向けにクランプを製造するユハラ(兵庫県尼崎市、小村公成社長)が9月にアース線を一体にした新型クランプを発売した。新製品を使えばアース工事が不要になるという。作業効率の向上につなげる考えだ。

アース工事は落雷発生時に電流を逃がし、太陽光パネルの破損を最小限にとどめるために必要な工程だ。通常、先に端子のついたアース電線を用意し、パネルを設置したあと、フレームに穴を開けてアース線を取り付けていくのであるが、コストと手間がかかる。

そこで同社は9月、煩雑な作業を解消すべく、アース線を一体にした自社製クランプを発売した。パネルにアース線つきクランプを取り付け、フレーム下の隙間に固定すればアース工事が完了する。

2年前から販売している同社製クランプは、2枚のパネルの間に用いる中間部と、1枚のパネルを固定する端部用がある。「ワンタッチで取り付け可能で、施工時間を短縮できるほか、対応するパネルメーカーを選ばない」(小村公成社長)。

クランプは通常4角に1つずつ必要で、1kW、4枚のパネルを固定するためには16個必要だが、同社のクランプであれば10個で済む。

同社製クランプのユーザー価格は、kW単価7000~9000円。アース線つきはkWあたり2000円程度高い。

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