Products Review

マルチ計測器

新型クランプメーター発売 交流内の直流成分を検出

クランプメーター「M-800P」

マルチ計測器(東京都千代田区、大西恭二社長)は、8月より太陽光発電設備用の新型クランプメーターの販売を開始した。電流・電圧の計測に加え、PCS(パワーコンディショナ)の出力側をクランプすると、交流電流内の直流成分を計測できる。交流内の直流成分を検出できるクランプメーターは世界初だという。

新製品は、AC/DC150Aまでの電流値測定に加え、交流電流内の微小な直流電流を測定できる。系統連系規定の「直流成分の割合をPCSの定格交流電流の1%以内にすること」を確認する機器で、測定機能を%に合わせれば、交流電流内の直流電流値が%表示され、即座に確認できる。

同社大阪営業所営業部の俵積田将氏は、「これまでは交流内の直流を計測する機器がなく、発電所が規定に則っているかを確認する手段がなかった。発売後、電気保安法人や電気主任技術者の方から問い合わせをいただいている。東南アジアでは交流内の直流が原因で変圧器が焼損したこともあるので、製品の海外販売も検討している」と述べる。

同製品の使用回路電圧はAC/DC600V以下で、安全規格IEC1010-4、CATⅡ600Vに準拠している。CT内径はφ23mmで、電源は単4アルカリ電池3本、重量は約120g。標準価格は45,000円(税別)。このほか、1000A対応でφ200mmの大口径タイプも開発中だ。

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