[第19回]
容量市場を改革の機会と捉えよ
新電力コンサル、アンプレナジーの村谷氏による本連載。今回は、新電力会社の経営を左右しかねない容量市場について解説する。
村谷敬(むらたに・たかし)
1980年生まれ。群馬県出身。成蹊大学法学部法律学科卒。行政書士。エナリス、エプコで培った電力自由化業界の経験を基礎に、電力ビジネスのコンサルティングを行う。エネルギー法務を手がける村谷法務行政書士事務所の所長を務め、2017年にAnPrenergyを設立、代表取締役に就任。
2020年の新電力業界における最も衝撃的なニュースは、9月の容量市場の第1回目オークションにおける約定価格の発表だろう。電力広域的運営推進機関(OCCTO)が実施した容量市場オークションは、1kWあたり1万4137円という極めて高い価格がつけられた。これは多くの電力業界関係者の想定を超えた高い価格だったため、10月、11月と、その対応に追われた新電力会社は少なくない。
この記事を読むにはWEB会員専用アカウントでのログインが必要です