日新電機
DC1000V対応接続箱開発
日新電機(京都市右京区、小畑英明社長)はDC(直流)1000V対応接続箱を開発し、7月1日にPCS(パワーコンディショナ)とセットで発売した。国内のメガソーラー向けに、発電事業主や商社、ゼネコンやEPC(設計・調達・建設)へ販売していく。年500セットの出荷を目指す。
初の自社製接続箱は、最大16回路に接続が可能。逆流防止ダイオードを内蔵し、発電した電力がパネルへ流れてしまう心配もない。オプションで住友電気工業(大阪市中央区、松本正義社長)製のストリング監視もつけられる。幅72cm、奥行が17.5cm、高さは48cmだ。同社はパネルの架台下に設置しやすいよう、コンパクトにしたという。
接続箱は、定格電圧が高いほど、多数の太陽光パネルをつなげることができる。接続箱1台あたりにつなぐパネルの数が増えれば、接続箱の設置台数と、接続箱からPCSまでの配線ケーブルの数が減り、コスト低減につながる。
同社は新製品を、5月に発売したDC1000V対応660kWのPCSとセットで販売していく。新製品のセットを用いれば、750V対応の他社製接続箱と、自社製500kWのPCSのセットと比較し、約10%のコスト低減が可能になるという。
同社は、660kWのPCS1台と接続箱12箱のセットで、2100~2400万円で提供する。オプションの有無や納入場所、発注数量などにより、価格は変わるという。