第6回
太陽光発電所の雪害対策
日本海側が記録的な大雪に見舞われており、雪害に悩む発電事業者やO&M業者が多いことだろう。太陽光発電所の有効な雪害対策とは。
Q、 積雪地域の太陽光発電所の売電収入が少なく、除雪しようと思うが、すぐに雪が積もって無駄にならないか。
低圧太陽光発電所1基分の除雪を業者に依頼すると、5~10万円かかるようだ。除雪によってその分の売電収入を確保しなければならないが、除雪後すぐ雪が降るようでは意味がない。低圧太陽光発電所の月の売電収入は20万円前後だから、除雪しないのも選択肢の1つ。
ただし、パネル上の積雪を放置すると、ホットスポット(局部発熱)の原因になり得るほか、滑り落ちなくなるほどの雪が積もれば、パネルの上に雪がたまり、重みでパネルが割れたり、架台が崩れたりする。こうした事故は珍しくない。
対策として、発電事業者は太陽光発電所の状態を常に把握しておく必要があるが、遠隔地にある場合は難しい。そこで有効なのは監視カメラの設置だ。積雪量が分かればよいので、高性能なカメラは必要ない。雪害が心配な発電事業者は導入を検討するとよいだろう。防犯対策にもなる。
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