Products Review

日立産機システム

キュービクル一体型PCS新製品発売 250kW・500kWタイプ

左:250kWタイプ(背面) 右:250kWタイプ(正面)

日立産機システム(東京都千代田区、青木優和社長)は今年5月より、太陽光発電用キュービクル一体型PCS(パワーコンディショナ)の新製品として、250kW及び500kWタイプの販売を開始した。250kWタイプは10月、500kWタイプは12月から出荷する予定だ。

同社は、PCSや昇圧アモルファス変圧器を一体化したパッケージ製品『BUY電ゲートウェイ』を2012年4月より発売。単機容量100kWのPCSを採用し、100kW、200kW、300kWタイプを揃えていた。同社は、「さらに幅広い容量帯の発電所に対応するため」(新エネルギー推進部の池田洋二主任技師)、キュービクル一体型PCS専用の単機容量250kWのPCSをこのほど新開発。今年5月に『BUY電ゲートウェイ』の250kW(PCS台数:250kW機1台)及び500kW(同2台)タイプの販売を始めた。なお、耐塩仕様品も揃えている。

新製品である250kW及び500kWタイプはこれまで同様、一体型であるため、現地での設置作業が容易なことが最大の特徴だ。

さらに従来のコンセプトを踏襲しつつ、ブラッシュアップ。その一つが、新製品に搭載されている250kWPCSを直流入力電圧750V仕様にしたこと。直流電圧を600Vから低圧領域の上限である750Vに引き上げることで、モジュールの直列数を減らし、並列数を増やせる。トータルコストの低減に寄与するという。

その他、直流集電箱をオプションで内蔵可能にしたほか、搭載しているアモルファス変圧器についても、励磁突入電流を低減。励磁突入電流倍率を10倍以下に抑えた。

今回の新製品については、初回出荷時から遠隔出力制御への対応を予定しており、「狭義のPCSの機能は標準搭載していく。新製品以外は、9~10月頃の対応を予定している。通信機能を持つ遠隔制御ユニットについては、遠隔監視システムメーカーなどと協調して、開発を推進しているところだ」(同)。

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