テンフィールズファクトリー
可動式の新架台を発売 パネルの角度変更で発電量アップ
太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)を手がけるテンフィールズファクトリー(京都府相楽郡、市川裕社長)は6月8日、太陽光パネルの設置角度を手動で調整できる架台を発売した。季節によって入射角が変化する太陽光に合わせて調整すれば発電量を増やせる。発売1年間で1億円の売上目標を掲げている。
アルミ製の可動式架台『ソーラーステージC』は、太陽光パネルの設置角を0度から60度までの間で、5度ずつ変更できる。「年2回の角度変更で約11%の発電量の増加が期待できる」(市川裕社長)というメリットを訴求し、低圧発電所向けに販売を強めていく方針だ。
架台の角度を変更する際には作業員が2人必要。ボルトを緩めて引き抜き、角度を調節したのち差し込んで締めるだけだ。
同社は、架台を購入したユーザーに、設置場所に応じたパネルの最適な角度を計測し、年2回の調整時期を案内する無償のサービスを実施する。10年間の製品保証も無償である。
可動式架台の価格は、kWあたり5万円(税別)から。同社がEPC業務まで行う場合、パネルやパワーコンディショナなどの設備一式に施工費、登録申請費なども合わせて、同26万9000円(税別)で提供する。