Products Review

富士通

小規模太陽光向け監視装置発売

富士通(東京都港区、山本正已社長)は、小規模太陽光向けの遠隔監視装置を開発、4月21日より販売を開始した。

同社は2012年、レオパレス21と福島県で仮想型太陽光発電所の実証検証を開始したのを機に、太陽光向け遠隔監視サービスを商品化した。14年5月からはレオパレス21の屋根借り太陽光事業に同サービスを提供。累計実績は4113棟、容量にして約56MWに及ぶ。

この経験を活かし、今回、小規模太陽光向けのクラウド対応型の遠隔監視装置を開発した。CTクランプ計測タイプとRS485接続計測タイプの2種類を揃える。

前者は10kW以下の三相PCS(パワーコンディショナ)5台、後者は10kW以下の三相または単相PCS9台まで対応可能だ。

同社は、監視サービスを運営・提供するO&M企業や商社などに販売していく方針だ。現在、クラウド型遠隔監視サービスや、監視装置とモバイル通信装置などを一体化したパッケージ商品は、グループ会社のフューチャーシティソリューションズ(東京都港区)が提供している。

公共・地域営業グループスマートシティ・エネルギー推進統括部の吉川博和部長は、「遠隔監視サービスを導入することで、機会損失を最小限に抑えることができるはずだ」とし、「1年間で4000棟を超える実績が最大の強み。今年度中には高圧向けの商品も提供していきたい」と語る。

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