住友電工
スタンドアロン型リチウムイオン蓄電池を今春発売
住友電気工業(大阪市中央区、松本正義社長)は今春より蓄電容量3kWhのリチウムイオン蓄電池を搭載した非常用電源装置を発売する。室内に設置するタイプで工事が不要。家庭用のコンセントに接続すれば使用できる。平常時には、安価な夜間電力を充電し、昼間に放電することで電気代の節約につながる。
同社パワーシステム研究開発センター機器・システム部電力制御グループの綾井直樹グループ長は「独自に開発した電力変換技術を使い、充放電によるロスを従来製品より約20%軽減した」と語る。
停電を検出すると瞬時に放電へと切り替わるUPS機能付きで、停電時の切り替え時間は0.01秒以下。また、太陽光発電との連携も可能で、停電時、太陽光が発電していればパワーコンディショナが自立出力する電力を貯蔵し、他の電気機器へ電力を供給できる。
同社の試算によると、夜間の安い電力を貯め、昼間に貯めた電気を使用すれば、年間約4万円電気代を節約できる。タイマー機能付きで、使う時間帯を事前に設定することも可能だ。停電に備え、最低限の電気を蓄えておくなどの設定もできる。
充放電回数は6000サイクル以上。奥行550×幅244×高さ521mmで重量は約54kg。キャスター付きで移動も容易に行える。使用条件は0~40℃となっている。