東洋計器
ストリング監視システム受注開始
計測器製造の東洋計器(大阪市東淀川区、山田清隆社長)は3月、太陽光発電向けのストリング監視システムを発表した。通信は無線とRS-485のいずれも可能。メガソーラーを対象に今年70MWの販売を目指す。
今回のシステムには、接続箱の隣に設置する『ストリング監視BOX』が含まれる。BOX内は、監視ユニット、ヒューズ、入力中計器盤が設置されており、接続箱からクランプCTで直流電流を取り出せる。電源は、太陽光パネルの直流電源から確保するため、商用電源の配線工事は不要だ。
監視ユニットは基本となる本体機能のほか、電流入力や接点入力、絶縁VTなどの様々なオプションメニューを揃える。本体回路数は8回路だが、機能の追加で最大24回路に対応する。
基本スペックでの『ストリング監視BOX』1台は25万円。これにオプションを追加し、各発電所の設計に合った監視システムにカスタマイズしていくという。
同社営業一課の葉若潤マネージャーは、「完工から数年経った発電所で様々なトラブルが発生し始めニーズが伸びている。既設発電所を中心に今年70MWの設置を目指す」と話した。受注は既に開始しており、出荷は今年7月から開始する予定だ。