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ゴールドマン・サックス証券

投資家から資金調達、最長20年固定金利で開発支援

プロファイの世界を変えるか

銀行ローンが一般的なプロジェクトファイナンスの世界に、資本市場からファイナンス資金を調達する時代が来るのか。世界最大の金融グループ、ゴールドマン・サックス証券がここ日本で、世界に先駆け始めた、メガソーラーが生みだすキャッシュフローを原資に、機関投資家へ債券を売り、発電所開発の資金調達を図るという“プロジェクトボンド”が、いま注目を集めている。14年8月時点での実績は約90億円となり、ファイナンス対象はジャパン・リニューアブル・エナジーやJAG国際エナジーなど12件。次なる調達額は200億円規模を狙う予定だ。

プロジェクトボンドのスキームとは、こうだ。まず債券発行体となる信託をつくり、太陽光発電所が生みだす売電収入を償還原資として、格付け機関によって格付けされた債券を発行する。機関投資家と出資者であるスポンサーを結ぶアレンジャーとして、ゴールドマン・サックスがプロジェクトの組成から債券販売まで一手に担うというもの。借り手側にすれば、信託から借り入れるのか、銀行から借りるかの違いで、表面上はほぼ変わらないが、最大の特徴が、「資本市場から資金調達するため、最長20年、固定かつ低金利で借入れできる点だ」とゴールドマン・サックス証券のインフラストラクチャー・ストラクチャードファイナンスの井上徹部長は語る。

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