ABB
直流1000Vの小型PCS発売 分散設置型ミドルソーラーに提案
スイス・ABB(日本法人・東京都渋谷区)は9月1日より、三相27.6kWの小型PCS(パワーコンディショナ)を新たに発売する。50kWから300kW程度の中小規模太陽光を主なターゲットに、分散設置型として提案していく。
新発売した小型PCSは、直流入力電圧1000V対応の三相27.6kW機。最大電力変換効率は98.2%で、接続箱機能も内蔵している。2系統のMPPT(最大電力点追従)を搭載しており、部分影の発生しやすい土地などでも発電の最適化を図れるという。
また、電解コンデンサではなく、長寿命のフィルムコンデンサを採用しているうえ、冷却ファンを使わない自然空冷方式。防塵・防水に関する保護等級はIP65で、設計寿命は20年。製品保証10年を標準で付与している。有償ではあるが、オプションで20年に延長することもできる。ロガーを別途購入すればストリング監視のアクセス権を2年間無償で提供するサービスの準備も完了したという。
なお、同製品は、欧米やアジア各国などで先行販売されており、これまでの累計設置実績は10万台を超える。そのなかにはマレーシアの約10MWのメガソーラーも含まれている。