戸上電機製作所
ストリングトレーサ新製品発売 DC1000V対応
配電制御機器メーカーの戸上電機製作所(佐賀県佐賀市、戸上信一社長)はこのほど、太陽電池の故障個所を特定する装置、『ストリングトレーサ』の新製品を発売した。モジュールの発電性能を表すI-Vカーブを測定・表示し、最大4ストリング分計測する。定格最大電圧DC1000Vと、従来品よりも測定範囲を拡大した新製品を発売した。
同社の『ストリングトレーサ』では移動I-V特性、同時I-V特性、ストリング電圧/電流、解放電圧の4つの測定モードがある。I-Vカーブ曲線を最大4ストリング分1画面に表示する相対比較方式のため、良否判定が容易だ。シリコン系・化合物系・ハイブリット系と特殊品を除く全てのモジュールに対応している。
新製品の電圧測定範囲はDC20V~DC1000Vで、従来品の最大電圧DC700Vを拡大させた製品だ。また、従来品は付属品でSTC(基準特性)変換していたが、新製品では本体での変換が可能となった。
同社は太陽光発電所の高電圧化に伴い本製品の開発に至った。竣工検査を行う施工会社やメンテナンス業者、保安協会等へ販売する。価格は58万8000円(税別)。
4月より販売を開始している。本製品は同社の『PVドクターシリーズ』のラインアップを拡充したもの。2012年8月より販売を開始した『ストリングトレーサ』DC700V対応と故障モジュール特定装置『セルラインチェッカ』は発売後500セットを販売した。今後もシリーズの商品拡大を目指す方針だ。