ジャパン・ソーラー・パワー
ソーラー街路灯発売
太陽光発電システムメーカーのジャパン・ソーラー・パワー(東京都渋谷区、川久保秀水社長)は、今年4月より太陽電池や蓄電池を搭載したソーラー街路灯システムの本格販売を開始した。本格販売に先駆け、3月には東京・恵比寿の商店街に導入された。
同社が開発した街路灯システムは、太陽電池と鉛蓄電池、LED電球などで構成されるもの。第1号として、JR恵比寿駅西口近くの商店街を管轄する恵比寿新栄会に採用され、街路灯全54台のうち、設置10年を経過した35台がソーラー街路灯に取り換えられた。
設置されたソーラー街路灯は、太陽電池65W、鉛蓄電池960Ah、LED電球40W(20W×2)を搭載。通常、電力会社から調達した電気で街路灯を照らしているが、停電などで供給が途切れた際には、太陽光発電と蓄電池などから成る独立型システムに自動的に切り替えられる。街路灯ポールの基底部には100V・50HzのACコンセントも装備されている。
PVソリューション事業部の任旭氏は、「日照条件などから太陽光発電だけでは街路灯として利用できなかったため、電力会社と契約する形にした。太陽光発電の電気は、非常用電源として活用できる。また、電灯を蛍光灯からLED電球に変えたことで毎月の電力料金も削減した」とし、「販売開始したソーラー街路灯『ストリートソーラーシステム』は、設置環境に合わせてカスタマイズできるもので、太陽電池とポール以外は基本的に日本製を採用している。太陽電池もOEM(他社ブランドでの生産)で調達した自社ブランド品。防災用として活用してもらえれば」と語った。