「現実に性能劣化は起きている。長期保証モジュールの厳格規格化はもう先送りできない」
日本太陽エネルギー学会副会長 大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センター特任教授・工学博士 太和田善久 氏
急成長を遂げるいまこそ、太陽電池に内在する品質問題を解決しなければ──。PIDの早期JIS化、長期保証モジュールへの暫定基準の制定について、太陽電池研究の第一人者のひとり、太和田善久氏が語った。
いま最も懸念しているのが、品質保証について何も規制のないアンダー50の領域です。
何億円という資金が動くメガソーラーなら、融資する金融機関がある種、発電トラブルを未然に防ぐスクリーニング機能を果たすが、50kW未満は自己資金での投資も可能ですよね。自由競争は良いが、頼れるのは一般消費者自らの見識とリスクのもとでの製品選択しかない。
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