山洋電気
遠隔監視サービス用新製品発売
中型PCS(パワーコンディショナ)大手の山洋電気(東京都豊島区、山本茂生社長)は、太陽光発電システムの遠隔監視サービス用の新製品を開発した。従来品よりも性能・セキュリティを強化したもので、1月31日より販売を開始する。
同社が新開発した「SANUPS PV Monitor E Model」は、PCSを通じて、太陽光発電システムの発電状況を遠隔監視できるもの。発電状況をリアルタイムで確認できるほか、発電量の日別・月別のトレンドグラフも表示する。発電量や日射量などの10分・1時間集計データは42日分、1日集計データは25ヶ月分保存可能。ネットワーク通信については、SSL(暗号化プロトコル)に適合しているため、情報の漏洩を防止し、安全なシステムを構築できるという。
PCSのトラブル発生時には、保守担当者にメールを自動送信。保守担当者からのリクエストメールを受信した場合には、集計データや発電状況、PCSの情報を返信する機能も搭載している。
使用温度範囲は、従来品の約2倍となるマイナス25℃から60℃まで拡大。厳しい温度環境下におけるシステムでも使用できるようになった。
なお、「SANUPS PV Monitor」と組み合わせ可能なPCSは同社製「SANUPSP」シリーズのみ。
主な仕様は以下の通り。
定格電圧:AC100~240V(50/60Hz)、外形寸法:幅220mm×奥行150mm×高さ40mm。使用環境:-25~+60℃(周囲温度)、90%以下(相対湿度、結露なきこと)、屋内設置。最大消費電力:最大5W、LANインタフェース:100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45)、PCS用インタフェース:シリアル(RS-485)×1(3P端子台)、設定用インタフェース:シリアル(RS-232C)×1(D-sub9P)、USB×1(Mini USB)。