オムロン
全量売電用カラー表示器発売
小型PCS（パワーコンディショナ）国内最大手のオムロン（京都市下京区、山田義仁社長）は今年2月末より、全量買取り用カラー表示器の販売を開始する。1台で最大12台のPCSを発電所ローカルでモニタリングできる。
同社は以前から、余剰買取り用のカラー表示器を販売していたが、PCSの接続台数は最大5台、20kWまでであり、モニタ表示も余剰買取りに対応したものだった。
今回の全量買取り用は、表示器1台でのPCS接続台数を最大12台、99kWまで引き上げ、表示機能も全量買取りに対応させた。月・日単位での発電実績やエラーや電圧上昇抑制履歴も保存でき、パソコンへのデータ出力も可能だ。ただし対応するPCSはオムロン製のみである。
環境事業推進本部ストラテジックマーケティング部の栗林秀成主事は、「エラーや電圧上昇抑制履歴が確認できるので、早急な不具合箇所の特定やエビデンスとして、メンテナンスにも活用していただけるはず。ローカル限定ではあるが、価格や設定方法の面からも、お手軽に導入してもらえるもの。もちろん後付けでの設置も可能だ」と話した。
主な仕様は以下の通り。
形KP-CM2F-SET（表示ユニット、計測ユニット）、表示画面液晶：カラーTFT5.7インチ、640×480ピクセル、PCS接続台数12台（99kW）まで、表示内容：発電（瞬時／積算値）、過去実績比較、エラー履歴、電圧上昇抑制履歴、通信方式：無線通信〈特定小電力無線通信（無線通信距離：見通し50m）〉、有線方式〈RS-485準拠〉、外形寸法：表示ユニット〈横160mm×高さ127mm×奥行33mm（突起物除く）※施工時の壁面からの奥行は36mm〉、計測ユニット〈横135mm×高さ207mm×奥行37mm（同）〉、質量：約320g（表示ユニット）、約410g（計測ユニット）、ケース：ABS樹脂（表示ユニットフロントカバー／計測ユニットケース：白色、バックカバー／スタンド：黒色）。
