山洋電気
自立運転機能付き100kWパワコン発売
中型PCS(パワーコンディショナ)国内大手の山洋電気(東京都豊島区、山本茂生社長)は11月15日より、100kW太陽光発電用PCSの新製品として、停電時にも電力を供給できる自立運転機能付タイプの販売を開始した。
同社は、今年10月に100kWパワーコンディショナの新製品を発売、まずは自立運転機能のない系統連系専用タイプを市場投入していた。今回、販売を開始する自立運転機能付きタイプは、停電が発生しても太陽光発電から給電ができるため、万一の停電時にも非常用設備に電力を供給できるもの。
系統連系専用タイプと同様、変換効率は95%、入力電圧範囲はDC240〜600V。力率変更機能も搭載しており、出力力率を0.8〜1.0の範囲で設定可能。力率の変更により、電圧上昇の抑制が容易で大幅な設備強化の必要がないという。部品の定期交換により、20年間使用できるとしている。
また、太陽光発電システムの状態監視サービス「SANUPS NET」を使うことで、太陽光発電システムの状態をリアルタイムで確認することも可能だ。
主な仕様は以下の通り。
型式「SANUPS P83E104S」、出力容量100kW、商用周波絶縁方式、入力運転電圧範囲DC240〜600V、三相3線(S相接地)、定格電圧AC202V、定格周波数50または60Hz、効率95%、自立運転機能搭載(定格電圧AC202V、三相3線)。