メーカーの挑戦

ウエハ生産で営業黒字へ

台エバーソルの捲土重来

太陽電池関連企業の経営難が取り沙汰されるなか、シリコンインゴット・ウエハメーカーの収益悪化が際立っている。太陽電池メーカーからの厳しい値下げ要求と、価格硬化の原料ポリシリコン。その狭間で利益は圧迫され続け、すでに日本メーカーは撤退、コスト競争力のある中国勢ですら〝休眠〟状態だ。だが、台湾の新興メーカー、エバーソルは、そのウエハ事業で再浮上を目指す。先行き険しいウエハ事業に、どう採算性を見出していくのか。

エバーソルは、台湾の太陽電池大手ジンテックの董事長を務めた郭進財氏によって07年に設立された。当時の台湾には、セルの原料となるウエハを生産するメーカーが限られていたため、氏は、品質のよい〝国産ウエハ〟をつくるという理念を掲げ、ジンテックを退社して起業した。

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