Products Review

プリード

簡易日射計発売

気象観測機器メーカー開発のプリード(東京都福生市、笹本和敏社長)は2013年1月より、簡易日射計の販売を開始した。

同社が独自開発した簡易日射計『日射計ソーラーミニ』は、産業用太陽光発電所で多く導入されている「セカンドクラス」全天日射計の下に位置するもので、ISO9060には準拠していない日射計である。簡易日射計は、一般的に、ISOに準拠する「セカンドクラス」よりも性能は劣るものの、価格競争力を有するとされているが、同社が開発した製品は、応答速度が「セカンドクラス」を上回る約1秒(95%)を実現するなど、「セカンドクラスに匹敵する性能を持つ」(笹本和敏社長)。価格についても、「セカンドクラス」よりもローコスト品となっている。

笹本社長は、「この日射計は、これまで性能や規格を必要としない農業用途などに採用されてきたもの。日射量の計測が重要な要素の一つである太陽光発電向けに、さらに性能を向上させ、リニューアルした」と語る。

主な仕様は、波長範囲:305nm~2800nm、受光方式:拡散板、センサー:サーモバイル、感度:約7μV/W/㎡または10μV/W/㎡、ゼロオフセット(夜間):<約8W、応答速度:約1SEC(95%)、非直線性:<1%、温度依存性:<5%(-10℃~+40℃)、方位角特性:<30W/㎡(1000W/㎡ビーム、天頂から80°まで)、表面処理:白アルマイト、ケーブル:10m、重量:約0.24kg(PCM-01N)、約0.1kg(PCM-01NL)、約0.26kg(ケーブル)、外形寸法:φ85×45(PCM-01N)、φ34×53(PCM-01NL)。

なお同社は、高速応答の直達日射計の開発も進めており、2013年3月の商用化を目指している。

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