デュポン
アイオノマー封止材、約25倍のPID耐性を証明
デュポン(東京都千代田区、田中能之社長)は、同社のアイオノマー封止材が第三者試験機関ケミトックスのPID(電圧誘起による出力低下)試験によって、従来タイプのEVA封止材と比べ、約25倍のPID耐性を持つことが解ったと発表した。
ケミトックスの試験によると、EVAを使用したモジュールが約8時間後に出力劣化が観察されたのに対し、アイオノマーを使ったモジュールは200時間以上の耐久試験後も出力劣化が起きなかったという。
デュポンPVソリューションズ、柴田道男事業部長は「封止材の選択は太陽光パネルの耐久性に非常に大きな影響を与える」と語る。
デュポンといえばバックシート素材テドラーやEVA、電極材料などを製造するモジュール部材の大手。アイオノマー封止材もハイミランというブランドで主に薄膜系モジュールメーカーに採用されてきた。
今回、高いPID耐性を持つとされたアイオノマー封止材を使った結晶系パネルも、年内にも商品化される予定だ。
なお、日本におけるアイオノマー封止材の開発、販売は三井デュポンポリケミカルが行なっている。