日立産機システム
キュービクル一体型パワコン、ラインナップ拡充
日立産機システム(東京都千代田区、青木優和社長)は、1月よりキュービクル一体型パワーコンディショナシステム『BUY電ゲートウェイ』の200kWタイプ及び300kWタイプの販売を開始した。
同システムは、パワーコンディショナと連系変圧器を一体化、そのまま連系線へ接続できるというもの。一体化により、省スペース化や施工性の向上を実現している。同社は、2012年4月に100kWタイプを市場投入しており、今回の新製品はそれに続くもので、『BUY電ゲートウェイ』専用パワーコンディショナを2台または3台組み合わせたものである。
交流定格出力容量は、出力端で200kW、300kWとなっており、100kWタイプと同様、変圧器などの損失も考慮した設計を施している。連系変圧器を含めた最大変換効率は95.7%(200kWタイプ)。
連系変圧器には自社製のアモルファス変圧器を採用、負荷に関係ない一定損失である無負荷損を低減する。また、変圧器とパワーコンディショナの合成変換効率カーブを太陽光の実効稼働率に最適化し、システム効率を向上させるとしている。
主な仕様は、三相三線式、交流定格出力容量:100kW(パワーコンディショナ台数1台)・200kW(同2台)・300kW(同3台)、交流定格出力電圧:AC6600V、最大電力変換効率:95.3%(100kW・300kW)・95.7%(200kW)、電力変換効率:94.6%(100kW)・94.8%(200kW)・94.4%(300kW)、周囲温度:-5~40℃(24時間平均値は35℃を超えないこと)、相対湿度:20~85%、標高1000m以下。外形寸法(換気扇含む)及び質量:W2730mm×D1740mm×H2790mm、2600kg(100kW)、W3430mm×D1440mm×H2620mm、4000kg(200kW)、W4340mm×D1440mm×H2620mm、5000kg(300kW)。
パワーコンディショナ部の主な仕様は、三相三線式、定格出力102kW、商用周波トランス絶縁方式(別置き)、定格入力電圧DC345V、入力電圧範囲DC0~650V、入力運転電圧範囲DC280~600V、入力回路数2回路、最大電力変換効率96.5%、電力変換効率96.0%、単独運転検出機能:受動的方式・電圧位相跳躍検出、能動的方式・周波数シフト検出方式。