Products Review

日本軽金属グループ

メガソーラー向けアルミ架台発売

地上設置型メガソーラー向けアルミ架台『アルソルメガ』

日本軽金属グループは、地上設置型メガソーラー向けにアルミ架台『アルソルメガ』を7月末に完成させ、8月より販売を開始した。

同製品の特長は、軽量なうえ施工性に優れている点だ。耐風圧強度1000~1500N/㎡を想定、重さは㎡当たり1.5kg~2.5kgとなっている。施工は、コンクリート基礎及びスパイラル杭基礎に対応しているほか、架台組立時の位置決めを簡便化、パネル取付け構造のバリエーションも揃える。

日本軽金属の内藤繁商品化事業化戦略プロジェクト室マネージャーは、「一般的な鉄製架台に比べ、工期が3分の1に短縮できる。また、工場でユニット化して出荷するため、施工しやすくなっている」と語る。

一方、同社グループの日軽金アクトの若林浩之営業開発グループプロジェクトリーダーは、「メガソーラーは案件ごとに条件が異なる。現場に合わせた材料選定などを行い、最適な架台を供給していく」という。

その他、塩害に強く、リサイクルできるアルミ製ではあるが、更なる耐久性アップのため、最高ランクのアルマイト処理も施している。

価格は、kW2~5万円で供給可能としているが、若林プロジェクトリーダーは、「施工やメンテナンスも含めたトータルコストで勝負していく」と述べる。

同社グループは約2年前に太陽光発電向けアルミ架台の開発に着手。グループ各社が集まり、構造の最適化を行い、2011年秋に陸屋根用アルミ架台『アルソル』を商用化。『アルソル』の基本的な特長については『アルソルメガ』と同じではあるが、屋上設置向けのため、耐風圧強度2500N/㎡を想定、重さは㎡当たり4kg~6kgとしている。

内藤マネージャーは、「当社のグループは素材から全てグループで賄っており、供給力には自信がある。国内だけでなく、海外も視野に展開していければ」と語る。

なお、アルミ製架台事業での売上目標は12年度10億円、15年度30億円としている。

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