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[多結晶Siインゴット製造法]

W単価で多結晶Si型に勝算あり 〝双晶結晶〟で高品質化へ

京都大学大学院 エネルギー科学研究科 中嶋一雄 客員教授

「n型単結晶シリコン(Si)」、「バックコンタクト」、「集光型」など、太陽電池の高効率化開発が盛んであるが、いまこそ〝多結晶Si型〟と訴える研究者がいる。14年に亘って太陽電池用Si半導体結晶のバルク成長の研究を続ける京都大学の中嶋一雄氏がその人。いまだ主流は多結晶Si型であるが、熾烈なコスト競争の末、日本勢はアジア勢の後塵を拝している。この情勢を巻き返す術はあるか。多結晶Si型の可能性を探る。

多結晶Si型こそ高ポテンシャル

いま、なぜ多結晶Si型なのか。中嶋教授は「太陽電池はW当たりの製造コストで勝負している技術。ということは、低コスト化への技術開発に力を入れなければならない。その点で多結晶Si型は優位性を持つ。理由の一つは生産量にある」。

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