ループ
可搬型蓄電設備発売
市場連動型プランと連携
電力小売りのループ(東京都台東区、森田卓巳社長)は2024年11月1日、可搬型蓄電設備を発売すると発表した。同社の市場連動型の電力プランに契約している顧客を対象に売り出す。まずは試験的に100台ほど販売する考えだ。
同社は、蓄電設備製造の中・エコフローテクノロジーの日本法人と電気自動車関連機器開発のヤネカラの3社間で提携し、蓄電容量1024Whのエコフロー製蓄電設備にヤネカラの充放電制御装置を搭載して製品化した。充放電制御装置によって電力市場価格に連動して蓄電池への充放電を自動的に制御するもので、3社は実証試験を実施。電力料金が安い日中の時間帯に蓄電池に電力をため、電力料金が高い時間帯に蓄電池から電力を供給する。同社らは1年程度、電力代の削減効果や利便性を検証したうえで商用化を目指す構えだ。
ループ戦略本部GX推進部エネルギーイノベーション課の野村勇登課長は、「蓄電池に充電させて昼間に電力需要をピークシフトさせることで、再生可能エネルギーの出力抑制の低減を目指す。3社連携で再エネ電力の普及拡大に寄与していく」と意気込む。
製品の寸法は、40cm×21cm×28cm、質量は12kg。販売価格は税込み14万3000円。ヤネカラの電子商取引サイトで販売していく。