Products Review

富士電機

出力1MW大型パワコン発売 変換効率98.5%

出力1MW大型パワコン「PVI1000-3/1000」

富士電機(北澤通宏社長)はこのほど、メガソーラー向けに定格出力1000kWの大型パワーコンディショナを独自に開発、今年9月より販売を開始する。

同製品は、独自のパワー半導体技術を活かした「新3レベル変換回路」を採用し、スイッチング損失とフィルタ損失を大幅に低減、これにより変換効率は最大98.5%と世界最高レベルを実現した。

出力1000kWと大容量であるうえ、スイッチギアや変圧器などの周辺機器をシステム化したことによって、パワコンの設置台数を減らすことができる。工期の短縮や建設費の削減に繋がる。その他、屋外設置を想定し、防塵・防水性に関する規格IP54を取得している。

同製品は、海外向けの販売を視野に開発、直流入力電圧範囲はDC1000Vとなっている。そこで、国内向けにDC600V、出力750kWのパワコンも発売する。

主な製品仕様は、直流入力電圧範囲DC1000V、出力電圧AC3φ3W6.6KV、準拠規格IEC62109-1、寸法W6050×D2400×H2830(mm)。

同社パワエレ機器事業本部パワーサプライ事業部パワーサプライ技術部技術課の藤倉政信主査は、「当社の製品は、一般のパワコンよりもコストパフォーマンスを発揮できる。コンテナと空調設備が不要なため、電気消費量を低減できるのも特長だ」と自信を覗かせた。

なお、販売目標は国内外で2015年に100億円としている。

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