NTTスマイルエナジー
販売店向け住宅用PVクラウド型監視サービス発売
NTTスマイルエナジー(大阪市中央区、谷口裕昭社長)は5月18日より住宅用PV(太陽光発電)システムモニタリングシステムである『エコめがね』の新たなサービスとして、販売店向けクラウドサービス『エコめがねi』の販売を開始した。
新たにスタートしたサービスは、販売・施工店が住宅用PVシステムを導入したユーザーを直接訪問しなくても、遠隔で発電状況などを確認、いち早くトラブルを発見できるというもの。設置先データの一括閲覧や詳細データの表示も可能としている。
事業企画部の飯田紀章主査は、「通常のモニタは、外では見ることができないが、今回の当社の製品は何処でも確認することができる。エンドユーザーにとっては、見える安心、見守られる安心。販売店にとっては見守る安心に繋がる」と話す。
同社が2011年11月に発売した『エコめがね』は、インターネット経由で設置したPVシステムの発電状況などをパソコンやスマートフォンから確認できるクラウド型サービス。
分電盤に取り付けたCTで電流量を測定、壁面に設置したPVセンサーに送られ、電力量データに変換。そのデータは無線通信により、サーバへ送信され、エンドユーザーのもとへ様々なデータとして提供される。
サーバでデータ管理するため、時間帯別や月別の電力量・電気代収支、月末の収支予測など様々なデータを確認できるほか、他世帯との比較も行える。また、『エコフラワーの会』を通じてCO2排出権取引にも参加可能だ。
さらに1ヵ月で最も発電した時間帯と、月間の累計発電量を、理想値と実測値を比較することにより、適切に稼働しているかどうか、簡易に診断するサービスも実施。「実際にこの『太陽光発電状況見守りレポート』を基に故障を発見したこともある」(飯田主査)。
センサー電源は単3型電池4本、電源寿命約5ヵ月。CTについては、ドライバーなども必要とせず、クリップ式で簡単に分電盤内に設置可能。10kW未満のPVシステムを対象とし、J-PEC登録済みのメーカーには基本的に全て対応する。
販売ルートは現在、直販や全国40社程度の販社を通じた再販のほか、今年6月1日からは、ヤマダ電機全店舗でも販売を開始。13年3月期は販売件数3万件を目指している。
7月頃には『エコめがね』をバージョンアップし、コンテンツを追加していく予定だ。